本当に”大事にされる”ということ。

 

どうも、アキラです。

コロナウイルスの影響でマスクが軒並み売り切れていて
ネットで高額で取引されていたりと

色々、大変な状況ですね。

 

これ以上の被害拡大にならず、
1日も早く収束することを祈るばかり。

 

 

そう言えば、この前姉と話していて
このマスクが手に入らない状況って
新型インフルエンザが流行して以来やけど

この、マスクこそが
姉が結婚した理由だったんだ、と思い出した。

と言うのはね、

まだ完結してないんやけど、この記事でも少し触れたけど

姉は元々、典型的なダメンズウォーカーでさ。

なによりもまず、相手のビジュアルにときめくか
を重視していた結果、

自分を大切にしてくれる人を振り、
とんでもない扱いをするダメンズと付き合ってた。

 

 

そんな姉の前に現れた、現在の夫（以下Aさんとする）。

スペックは結婚には理想的。
でも姉が気にしていたのは、

 

見た目がタイプじゃないことやった。

姉のタイプってね、滝沢秀明さんのような
分かりやすい綺麗な顔で。
目が二重でぱっちり、ジャニーズ系。

でもAさんはどちらかと言うと
一重で薄い顔立ち。

背がすらっと高くてスタイルが良いし
40代の今なんて、年を重ねるごとに
味が出て格好良くなってる。

けど、当時の姉からすれば
「全然タイプじゃない！！」だった。

 

 

姉に一目惚れのAさん。
出会ってからは、それはもう猛プッシュ。

それでもテンションが上がらない、と姉は言う。

一足先に結婚していた私。

「お姉ちゃん。男は見た目じゃないよ。
ほんまに大切にしてくれるとか
話が合う、話し合える、支え合える
思いやりのある人じゃないと結婚なんて無理よ。」

「アキラの言ってることは分かる。
けどやっぱり自分が好きって思える人じゃないと私は付き合えない。」

 

 

そんなとき、例の新型インフルエンザが日本に上陸するか、
と連日騒がれるようになった。

 

姉はどちらかと言うと心配性で神経質。
当時一緒に住んでいた両親も高齢やし
予防のためにマスクを買いたいのに

気づいたときにはもう、全く手に入らなかった。

焦る姉。

半ばパニック状態で　Aさんに
不安を泣きながら訴える。

 

そしてその次の日、

 

 

Aさんは、両手に大量のマスクを持って
姉に会いに来たらしい。

これで、ご両親の分も大丈夫でしょ、と。

 

仕事中だったので時間がないからじゃあねと、
それだけ渡して颯爽と帰っていくAさん。

 

姉にはその時のAさんが

王子様に見えたらしい。笑

そしてその後、姉はAさんと付き合って
半年で入籍した。

 

 

私、その話を聞いて当時も思ったんやけどさ。

やっぱり本当に大切にされるって
こういうことよね。

 

喋って楽しい、出かけて楽しい、
エスコートが上手、サプライズが出来る
プレゼントしてくれる、愛の言葉をくれる
もちろんそれも　素敵なこと。

 

だけど、
本当にあなたのことを、大切に思う人は

あなたの不安や情けないところや弱さ、
悲しみやネガティブな感情に　付き合ってくれるよ。

 

あなたの誕生日に素敵なレストランへ連れて行ってくれるよりも、
あなたが熱を出したときに一生懸命看病してくれる人。

 

精一杯オシャレしてる美しいあなたよりも、
スッピンにメガネでバサバサの寝癖を、愛しいと笑ってくれる人。

全てが揃えばもちろんね、最高よね。

 

けど、どうしても相手の表面的なところに惹かれて　もう好きになってしまっていると、

こういうことを忘れそうに
いや、どこかで分かっていても　見て見ぬ振りするよね。

姉の当時の不安を聞いて、

「大丈夫大丈夫。そんな大袈裟な。」と
一蹴する男性なんて、残念ながらいくらでもいるよ。

そこは価値観やけど、
姉にとってはものすごく大きな問題で
今そのことで姉は怯えて辛いわけで。

 

それを聞いて、
「そうかそうか、俺がどうにかしなきゃな！」
と奮起してくれることこそが、

自分の価値観で判断せずに
あなたの気持ちや感じ方に寄り添ってくれてる、ということ。

 

 

生きていると、良いこと悪いことあるけど、
楽しいことよりも、辛いこと悲しいことの方が
もしかしたら　少し多いかもなぁって思う。

そんな人生を2人で歩んでいくんやから
良い時だけ笑える人よりも
悪い時も笑って泣ける人が良い。

そんなことを思い出してた。

 

 

 

表面的なことを取り繕うことは簡単。

でも、深い深いところで
ちゃんと、相手を思って寄り添うって
きっと、こういうことなんよな、って思う。

 

 

それでは、また。