◆婚活◆

【婚活で出会った男】歯切れの悪いのび太社長。

 

2度目の離婚後、
かなりハードな婚活を経て再婚した私ですが、

 

主にアプリで出会った男性の中で、
(良くも悪くも)記憶に残る人たち
これから不定期にアップして行こうかなと。

 

 

私が婚活で出会った男シリーズ
歯切れの悪い のび太社長。

 

●アプリで知り合ったT君は、30代前半。

 

●親の会社を継いで経営。

 

●写真の印象は…



のび太。笑

 

決して酷いビジュアルではない。
でも、なんだか、ぼやっとした感じでメガネ。

 

ただ、プロフィールに無駄がなくて、
マトモそうな感じなので会ってみることに。

 

「何が食べたいですか?」
から始まって、
私に便利なエリアで考えてくれて。

 

私のリクエストに応えたお店も
ちゃんとURL送ってくれたけど、素敵そう。

 

しかも、
「●●駅の●番出口で待ち合わせしましょう。」
って、一番近い出口まで指定。

 

「私、着きましたー。」
「僕もです。今どこらへんですか?」
「あ、えーと コンビニのあたりです。」
「どこかなー??探しますね。」
みたいな無駄が皆無。

 

私こういう人、好き。
スムーズやし、賢さ感じる。

 

待ち合わせ場所に現れたのび太は、
写真通り。
のび太であった。

 

でもよく笑うし笑顔が可愛い。

 

 

お店に着いてからもエスコートが素晴らしく、
メニュー決めるのもスマート。

 

会話も、緊張はしてはったけど、
色々話していて特に違和感も無く。

 

彼の仕事は会社経営。
その会社はお父さんがしてはったんやけど
その後を最近継いだ、とのこと。

 

社会人大学院にも通っていて
すごく志も高い。

 

アプリで会うのは初めてらしく。
こんな風に出会えるもんなんですね!と
興奮気味に話してて可愛いなぁと思った。

 

年齢の割にしっかりもしているし、
色々話した結果、とても好印象。

 

選んでくれたフレンチもとても美味しくて、
お手洗いに行っている間にスマートにお会計も済ませてくれ、

 

良かったらもう少し飲みませんか?って
タクシーでお洒落なバーに連れて行ってくれて。

 

そこでも、もう少し深い話をしたけれど、
この人は優しいところがあるなって思って、
これからも会いたいな。
と素直に感じた。

 

その後、何度か会ってデートをしていて、
私の中では
この人とお付き合いしたいな。
という気持ちになって来てた。

 

 

そんな時。
私の誕生日が来週に。

 

誰と過ごす?
どう過ごす?
と考えていたら、
のび太くんが

 

「アキラちゃん誕生日どうするの?
良かったら会えないかな?」
と誘ってくれた。

 

これはアレやんね?
誕生日に告白フラグやんね?
それ以外に無いでしょ。どう考えても。

 

それまでのデートでも、
会うたびに デレッデレに目尻を下げて、
「幸せ♡」「今日も可愛いね♡」と
大サービスだった のび太氏。

 

ついに告白されるのね、と。

 

そして迎えた誕生日 当日。
私はその日、美容院にも行き、
珍しくワンピースを着て。
(私はデートもほぼ毎回パンツ。)

 

大学院の授業の後 会うことになったから
夜に待ち合わせしたんやけど。

 

どこかのお店を予約してるでも無く
待ち合わせ場所のすぐ横のレストランへ。

 

その段階で、え?って思ったけど。
まぁ、うん。平日やし。仕方ないか、と。

 

普通に会話をして、ご飯を食べて。
明日も仕事だし、と改札まで送られて。

 

じゃあ、またね!

 

え?

 

ええ??

 

嘘やろ?
いやいやいやいやいやいや、
いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや、

 

あのさぁ、

 

誕生日一緒に過ごしたわけやんか?
一年に一度しかない大事な日やんか?
しかも、そっちから誘って来たよね??

 

私なら、私なら、やで?
相手がただの友達でも
小さなプレゼントの1つ買って渡すわ。

 

全然、高いものじゃなくていい。
なんか渡すわ絶対。
だって誕生日に会ってんねんもん。
さすがにそれはするわ。
お花の一本で良いやん。絶対するわ。

 

って、ほんまに心底びっくりして、

 

そして その日 もちろん、
告白も無かった。

 

 

…さすがに、この人もう、
私と発展する気ないやろ。って。

 

毎回 ステキなお店連れてくれて、
沢山の褒め言葉のシャワーやけど、
結局、前に進めない感じ
どうにもこうにも 気持ち悪くなって来て。

 

「もう会うのはやめますね。」
と帰りの電車の中からLINE。

 

「え?え??なんで??」
と彼から慌てて返信。

 

あなたが何考えてるか分からない。
何故今日会おうって言ったのか分からない。

 

など、思ってたことをLINEしたら、
「今から最寄り駅まで行くから会って話そう。」と。

 

おう。望むところじゃ。
本音で話そうぜ。

 

本当に数十分後に、近くのコンビニまで来た。

 

会うなり、なんだか申し訳なさそうに、
私のことを、いかに魅力的と感じているかを話し始めた のび太。

 

僕なんかには勿体無いぐらい素敵な人だから、
とか
会うたびにどんどん気になる存在になっていってる、とか。

 

でもな。彼が最終的に言ったのが、

 

アキラちゃんの年齢を考えると、
お付き合いする=結婚しよう、ぐらい
かなりスピード感を持って付き合わないといけないと思ってる。

 

子供のこととかもあるだろうし、
そこは、責任持って前向きに進める義務があると思ってる。

 

だからこそ、簡単な気持ちでお付き合いしてと言えない自分がいて、
情けないんやけどそういう気持ちでいた…。

 

あー。
なるほど。
そっかそっか。うんうん。分かった。

 

「こちらこそ、
色々と気遣いさせちゃってゴメンね!
そんなこと、もう考えなくても良いよー!」

 

ありがとうね!と笑顔で。
のび太くん、素敵な人と出会ってね。
楽しかったー!!

 

とバイバイしようと背中を向けた私の
腕を取って

 

何とも言えない顔で、
「ごめん…。」
って言われた。

 

いえいえ。
「ありがとう!気をつけて帰ってね!」
って笑顔で 振り返らず別れた。

 

部屋に戻って、
その一晩だけ、泣いた。

 

その時の自分の感情を、否定したくない。

 

現実は1つだけ。
私は、選ばれなかった。
年齢は関係しているんだろう。
責任を感じたり、こちらを気遣う気持ちがのび太の中にあったのもおそらく真実。

 

でも私は、選ばれなかった。

 

私は、そこまで大好きではなかった。
彼にまだそこまでの感情は無かった。
でも、胸はやっぱり、えぐられた。

 

私、
39歳だもんな…。
年齢より若く見えようが、
本人は若いつもりだろうが、

 

所詮、40前の女。
色々、思うところはあった。
何だかなぁ、とも思った。

 

でも、

 

その現実と生きていくのが人生やから。

 

年齢関係なく、
言い訳とかせず、
私を選んでくれる人のために
この涙は流そう。
嬉し涙に変えよう。

 

そう思って、翌日には笑いにかえて。
沢山の人に聞いてもらって。スッキリ。
のび太くんに、ありがとー!って心から思えた。

 

そして、その2ヶ月後には
今の夫と出逢いました。

 

10歳年下でも、3週間でプロポーズしてくれる、
覚悟と決断力に溢れた男性。

 

のび太くんに選ばれなくて、
良かった本当に。

 

全ての起こることには意味がある。
全ての選択はその時の最善である。

 

自分の責任で生きていけばいいねん。

 

39歳で、3週間で婚約して
3回目の結婚をした、と、だけ聞くと
なんだか苦労が無さそうに思われるかもしれんけど、

 

私、こうして この一年で
めっちゃ振られた!!

 

自分も振って、振られて
いっぱい傷ついた!傷つけた!
けど、
それでいいんちゃうかなーって。思う。

 

たーくさんの感情に溢れた毎日を過ごして、
笑ったり泣いたりしながら
人生を謳歌したい。

 

だから、
全ての出逢いには意味がある。
と本当にそう思う。

 

のび太くん。
素敵な人と出逢いますように。
幸せでいてね!

 

 

それでは、また。

 

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