どうも、アキラです。
こちらの続き。
付き合っていた時、その後も、元彼Yからの愛のメッセージは
彼の賢さと語彙力、執筆を生業に出来るほどの表現力が遺憾無く発揮されていて
それはもう、今まで男性から贈られて来た言葉を全て足しても
到底、比べようもないほどのもので。
私自身も、自分を言葉で表現する方なので
Yとのやり取りは濃く、濃いものになっていて。
でもその方向性が、私を攻撃するものになった途端、
ふわふわと私に纏わり付いていた柔らかくてあたたかいものが
一気に刃物のように全方向から私を痛めつけようとしてくる。
愛を語るのに、いくらでも次から次へと紡がれた言葉は姿を消し、
私がいかに無能で無情で魅力がなく、非道で最低な人間かを
どれが真実なのか分からなくなるほど、どんどんと私に叩きつけては、波のように私を飲み込んでいく。
これは私の手に負えない。と。
次に連絡が来たらもう警察に相談しよう、とメールをプリントアウトして
準備を始めた頃から、彼からの連絡は途絶え、
そして落ち着きを取り戻した頃、私は婚約をし、
結婚準備を進めようとした時だった。
Yからの突然のメール。
そこに書かれていたのは、
私のことがどうしても許せない。ということ。
そして、
一年以内にお前の目の前で死んでやる。
必ず死んでやる。
それをお前は恐れながら待ち、見届けろ。
というものだった。
メールの画面を見て私は凍りついた。
けれど、
なぜか、冷静な自分がいて。
Yのことを、私はどうしても嫌いになれない。
この危険なメールも、私を好きだからだと。
狂おしく私を求めるがゆえの暴走なのだと。
それでも私には何も返してあげられない。
何も反応せず、見守るしかない、と心に決めて、
当時の恋人(のちの一人目の夫)には念の為このメールを確認してもらった。
そして、披露宴の日には、もしかしたら
もしかしたら、やけど、彼が来るかもしれない。
そうなったら、もし私に何かあったら、犯人はこの子やから、と
一番仲の良い友達にも伝えておいた。
それぐらいの状態で元彼からの脅迫のメールをスルーしていた。
その後、また連絡が途絶え、
私は結婚生活を送り。
段々と記憶から、その事が薄れ始めた頃、
私はYと再会することになる。
続く。