◆黒歴史◆

私を殺したかった元彼と再会3

 

この続きです。

 

久しぶりの彼からのメールに震え上がる私。

それでもやっぱり嫌いになれなくて、
ここまで彼を追い詰めてしまったことを申し訳なく思うと同時に

こんなに狂おしく愛してくれていた、ということに感謝みたいな
変な言い方にはなるけど、私にとってはそんな感覚もあったし、

これはでも、これ以上関わりを持つときっと彼を苦しめてしまうなって。

 

 

返信はせずに、そこから数年が経ち。

 

2011に東日本大震災が起こり、ものすごく緊迫していたあの時、
今ではもう懐かしいけど、mixiの足跡に彼からの履歴を見つけてしまって。

 

 

足跡って消せるのに、残っている。

これはきっと、彼なりの、メッセージだなって思って。

 

私からメッセージを送って。

 

そして、ポツリ、ポツリとやり取りを始めたん。

今から停電だよ、とか
これからどうなって行くんだろう、みたいな

私たちの関係がどうこうでは全くなくて、終わった恋に言及するでもなく

何気ない話を続ける。

 

再会した彼は憑物が取れたみたいに穏やかで、
かつて私をあんなにも酷く罵ったりしたことを謝って来て。

こんな風に穏やかに接する事が出来るようになったことにホッとした。

 

 

 

そのうち、震災の状況も落ち着いて来て、
なんでもないやり取り、は段々と頻繁になり

そして、当時の私に東京出張が入り。

7年ぶりに会うことに。

 

ちなみに当時、彼は結婚を前提とした彼女と同棲中で
私は1度目の結婚生活中。

なんて事はないけど、出張の合間の時間にお茶だけをするはずだった。

 

でも、結果的にその事が彼に火をつけてしまって
再度、私たちは絶縁することになる。

 

7年経っても、時間が巻き戻ったように、全く変わってなかった私に恋心が再燃したと、

同棲も解消する、ずっと眠ったように消えてしまっていた僕の中の情熱を思い出した、と。

いかにこの会わなかった7年間恋い焦がれ、その裏腹に憎み、そして忘れ難かったかを、彼は全身全霊の言葉で表現する。

 

 

これはまずいなと感じたけれど
私の中でも一貫して彼の事は人として好きやし
でもそれは恋人として、恋の相手として、ではもうない。

この差を埋められるはずもなく。

 

1度目の別れの時のように私の人格を否定するような罵詈雑言はなかったけれど

彼の中で諦めきれない、忘れられない、辛すぎるという感情を書き綴った
長文のメールが届くことに段々と、過去の恐怖を思い出し始め、

私は距離を置いた。

 

 

それから9年。

 

私たちは先週、再会した。

 

続く。

 

 

 

 

POSTED COMMENT

  1. 匿名 より:

    えーーー!!!
    せ、せ、せ、先週?!
    ってなりました笑!

    続きを楽しみにしてます(^^)

    • akira. より:

      >匿名さん

      そうなんですよー。
      まさかまさかのめっちゃ仲良くしてます。笑
      こんなことってあるんだなぁ。

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