◆黒歴史◆

私を殺したかった元彼と再会4 ラスト

 

この続きを書きますね。

今回で完結編。

 

私はね、どんなエゲツない別れ方をしても、ずっとやっぱり 彼のことは人として好きで。

 

 

だから友人として、のような形ででも関わりを持ちたいと思っていたけど

これ以上彼のことを振り回したり、気持ちを弄ぶようになったらダメだと思ったし、

何よりきっと、彼は私を恨んでるんじゃないかって。

 

だからもう、ずっと 距離を置いていて。

 

 

それが、つい先日、

なんとなく、連絡を取ったの。

 

 

わたしは久々に酔っていて、

彼と話したいなぁと思ってしまって。

 

付き合ってた当時や、再会後の別れの頃は、まだLINEの時代じゃなかったからね、

メアドになるんやけど

もう使われてなかったらそれで終わり。

 

私のアドレスは当時とは変わっているし、不審に思われて返信がない可能性もある。

 

それも含めて、ここにご縁があるなら。

 

そう思って、送ってみた。

 

 

…エラーにはならない。つまり、届いてはいる。

 

ほどなくして、返信が来た。

鼓動が早くなる。

彼は、どう返してくるだろう。

 

 

穏やかに、「久しぶり」と始まって。

彼は、とても、とても落ち着いていた。

 

以前の再会の時のような、気持ちがまだ残っている雰囲気ではなくて、

私との関係はきちんと過去になっていて、その上で私という人間と関わろうとしてくれているのが、言葉で表現するのは難しいけど、彼のテキストからはちゃんと伝わってくる。

とても自然体で、誠実で、私の好きだった聡明さやユーモアも変わらなくて。

 

 

私が3度目の結婚をしたことを伝えると、私が以前やっていた(アキラとしてではない、また別の)ブログを見ていたようで、2度目の結婚までは知っていたと。

見ていたなんてびっくり。

結構そこでも色んなことを赤裸々に書いてたんやけど、何度かバズったから何かの拍子に知ったのかな?まぁ顔も出してたし、辿り着けさえすれば私とはすぐ分かったと思う。

 

 

彼は彼でそれからも恋をして、まだ独身だけれど人生を謳歌してはる。

 

 

沢山やりとりをしたら、また再燃したりするのかなと心配するまでもなく、

とても心地よい距離感で。

なんでもないやりとりを カフェで話しているかのように、続けている。

 

 

息子や夫のことも、なんの気兼ねもせず話せる。

そこに何の変な感情もなく、久々に再会した友人の感覚で。

 

 

割と本気で殺されるな、って感じていたほどの攻撃的な彼は、幻だったのかな…?って思うほど、

付き合っていた頃の、物腰の柔らかい、賢くて飄々とした彼だけが

17年前と全く変わらずそこにいて。

 

 

私は私で彼を傷つけたけど、

彼だって、私に酷いことを沢山言ったから

今このタイミングでちゃんと突っ込んでおいたりもしたよ。笑

さらに斬り込む。笑

こんなことが普通に話せるんだもんなぁ。

不思議…。

 

 

でもなんか、彼とはある意味、良いところも悪いところもとことんまで見せ合った仲やから、

なんでも話せるし楽なんよね。

究極の意味で、親友になれるかもしれない。今なら。

 

 

やっぱり私は人を嫌いになれないし、どんな形であれ自分と関わった人には幸せでいて欲しい。

生きてる間になるべく会いたいし、応援したいし甘えたい。甘えて欲しい。

 

その感覚が、彼には通じることはもう無いかなって思っていたから、本当に嬉しい。

 

 

こうして、また、名前のない関係が一つ、自分の中で出来上がったけど、

これが私の生き方だなあって。

 

 

年々、他者と自分の境界線が曖昧になっていて

人は人、自分は自分という、根本的な部分での自分のあり方みたいなものは前よりハッキリしたものの、

他人に対して拒絶や否定をしたり、他人なのだから、と切り分けて考えることが減ってきたと言うか。

 

なんだかんだとみんなこうして同じ時代を一生懸命生きてるよね!みたいな感覚が強くて。

 

その感覚で向き合いたくても無理で、それでもどうにか何処かで繋がっていたいなぁと感じていたのがこの元彼やったから、私としては今の状況がすごく嬉しくて。

 

 

 

結局、恋は熱病なのかもしれへんね。

自分のものにならなくても、

不本意な終わり方を迎えたとしても、

その時は苦しくて苦しくて消えてしまいたいほどでも、

それでも、やっぱり時間が解決する。

 

少しずつ少しずつ 薄めてくれて

やがて傷にはカサブタができ、

いつの日にかそのカサブタも消える。

 

 

それでも、その時の盛り上がる感情や刹那な思いこそが恋だから、

いくら傷ついても また

その自分を繰り返すのも、また恋。

 

 

 

そんなことを、ふと考えていた。

 

再会、良かったな。

ずっと心の奥にあった小さな願いが叶ったのでした。

 

 

それでは、また。

 

POSTED COMMENT

  1. カピちゃん より:

    いますよね〜腐れ縁って言うのかな?何十年経ってもずぅ〜っと繋がってる異性。
    繋がってると言うよりは、必ずどちらかが繋ぎ止めてきちゃった人ですね。

    時が経っても、環境が変わっても、その人がやはり良き理解者でもあったりして、何故かそこに帰って行ってしまう…。
    長い人生を振り返ってみても、その人以上に感性の近い人はいなくて、でも、感性が似ているからこそ若さゆえに愛情が有り余ってしまい傷つけ合ってしまう。

    私にもいます、中学3年生からお互いが繋ぎ止めて来た人。もう30年近いかな。
    米津玄師の「Lemon」の歌詞の
    「切り分けた果実の片方の様に」
    似過ぎていて。

    愛情の裏返しは憎しみ
    憎しみが大きい程、愛情が多かった証拠ですね。

    でも、アキラさん、人って最後までわからないから気をつけてね。
    絶対に刺されたりしないで下さいね!!
    彼、どうかもう豹変しないで欲しいな。

    • akira. より:

      >カピちゃん

      わかるー
      どちらかが繋ぎ止めちゃったって、まさにそれですね。
      なぜか忘れないし、思い出しては懐かしくなるし、
      過去にできない何かがあるんですよねえ。
      カピちゃんにもいるんですね。
      愛情と憎しみは表裏一体だと思います。

      彼は今の所本当に穏やかで、
      適度な距離感で仲良くしてます。

      そうなんですよね。何があるかわからないから、
      どこかで線引きしながら付き合っていきます^^

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