◆独り言◆

私を人間扱いしなかった男。

 
 

私、3回結婚してるんやけどさ、

 

初めての結婚相手と出会ったのって
カップリングパーティーやったのよね。

 
 

その後も、無駄に  数回結婚してるんで、
そういう意味ではかなりの婚活もしたし
膨大な数の人とデートもしてきたんやけどさ

 

時々フト、通りかかったお店とか見てさ
「あんな人いたなぁ。」
ってね、思い出したりする。

 
 
 

昨日もそれがあった。
淀屋橋を通った時に、
普段通らない道で、カフェがあって
” ここ、来たことあるな ” って。

 

そこは、私が26歳の時に、
初めて行ったカップリングパーティーで知り合った男の子とデートした店だ。

 
 
 

その時、パーティー参加は初めてで、
システムを理解する間もなく。
あまりにもポンポンと進んでいくから
アワアワしている内に終わり、

 

ものすごい勢いで押してきた男子と
一応カップルになったものの、
私が何となく良いなぁと感じた男子は
他のコとカップルになったのか、
その場では連絡交換だけした。

 

帰りに入り口を通る時、
私のお気に入りの男子は別の子と話してた。

 
 

その男子(以下A君としよう)は
25歳ぐらいで同年代。

 

ぱっと見がまあ、イケメン風で
初めてのパーティーで戸惑う中、
まだ話しやすかったという理由で好印象やったんやけど、

 

後日のデートがまぁ、酷かった。
その頃の私もまだ26歳と若くてさ。

 

今みたいな鋼のメンタルも無ければ
人を信じるピュアなお嬢さんだったので、
なんの疑いもなく、彼が指定したそのカフェに行ったんやけど、

 
 

商社の営業をやってるAが
仕事の合間だと言いながら来たものの

 

なんだろ…、

 
 

全然楽しくない。
俺 めっちゃ眠いねん…とか言いながら
テーブルにもたれかかったり、
まともに会話もなく、ただ時間が流れる。

 
 

…。

 

この人、マジで何しに来たんやろ?
そんなしんどいなら会わなければ良くない?

 

私が無理に会おうとなんてしてないやん?
自分から誘って来て、何これ?

 
 

私は虚しさでいっぱいになって、
でもその場は愛想笑いをして、
じゃあそろそろ帰るねってその場を離れた。

 
 
 

もう会うことは無いなと思ってたけど
またAから連絡。
夜のドライブに行こうと。

 

それでもその頃の私は
アホやったから、
一度目のデートでそんな扱いを受けたくせに、
ちょっと良いなと思ってた男子やから
「彼も疲れてたからかも」

 

っていう、恋する女子がやりがちな
自己犠牲がベースの自分に都合の良い解釈をして、

 

そのデートへと向かった。

 
 

むしろ、もう次は無いだろうなと思ってたのに
また誘われて、ちょっと嬉しかったんやと思う。
アホやなあ。
ほんまにアホや。

 
 
 
 

もしも、タイムマシーンがあったら。

 

その過去に戻って、私の肩を強く抱きしめ、
こう言うだろう。
 
 
「分かる。分かるよ。
でもお前さんが進む道はいばらの道や。
やめとけ。わざわざ傷つきに行くな。
自分を大事にしてくれる人とだけ、デートしな。」

 
 

そして、そのデートで、
適当な夜景を見た後

 

ベンチで無理やりキスをされ、
楽しい会話も 愛の告白も 誠意の欠片もなく

 
 

ただモノのように扱われる体験をして、私は我に返った。

 
 
 

ちょっと待って。
何?この扱い
ふざけんな

 

無理やり被さってくる男を押しのけ帰宅。
奪われたのは、唇だけじゃない。
私の心は本当に傷ついた。

 

そこで我に返り、
もうその男からの連絡に応答することは二度と無かった。

 
 
 

でもその時、
私ってこんな扱いをされてしまう人間なんだ…って
酷く落ち込んだのを覚えてる。

 

自分は誠実にいても
必ずしも 相手も同じばかりとは限らなくて

 

ほんと、ただの交通事故だと思うしかないよ。ね。

 

こちらが真っ直ぐ走ってても、
突然、逆走して来た車とぶつかることだって生きてればあるさ。

 
 

世の中には色んな人がいて、
全ての人が自分を評価してくれるわけじゃなく

 

逆に、どんな自分でも
必ず評価してくれる人もいるということ。

 
 

だからその一つひとつに
一喜一憂しすぎず、
ありたい自分であるべきやし、
不当な評価をしてくる人の意見や態度でいちいち傷つくのはやめよう。

 
 
 

私の場合も、
その次のパーティーで知り合った素晴らしい男性と最高の恋をして
誠心誠意向き合って、深め合い
一年半後、結婚した。
 
 

同じ私という人間を
宝物のように大切に扱う人もいれば、
ゴミ以下のように扱う人もいるということ。

 

それはもう仕方のないことで、
自分から自信を奪う人間とわざわざ関わる時間ほど虚しく意味の無いものはない。

 
 

笑顔で思いやりを持って、
お互いにきちんと向き合える、誠実な関係を築くことに
あなたの時間も労力も、
そして、何より

 

あなたの深い愛情と誠意を向けようね。

 
 

昨日 通りかかったカフェで、
ふと こんなことを感じたのでした。

 
 
 

 

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